酔鯨 純米吟醸 高育54号(日本酒・高知県)
頂き物、感謝です。
普段よく見る酔鯨とは違う、随分とオシャレなラベル。見るとラベルには「Anniversary 20th」と書かれている。
裏面を見るとその理由が記載されてあった。
「吟の夢」は「山田錦」と「ヒノヒカリ」の交配種で、平成9年より県の奨励品種に採用された後も、施肥作業等の改良を重ね、今や高知の様々な蔵で醸されている酒米だそうだ。
では頂きます。
随分とまろやかな酸とほのかな甘味が、瓜のような、爽やかな香りと共に広がる。特別突出した酸ではないが、その旨味が十分に伝わってくる。
さらに転がすと、徐々に酸が立って来るのがわかって嬉しい。喉に落とせばスッキリと引きもよく、ついついもう一杯と口に運んでしまう。いや〜旨い。綺麗な酒であった。
まだまだ、昨年呑んだ酒が続きます。
どろどろ濁原酒(日本酒・岐阜県)
舩坂酒造店「どろどろ濁原酒」
180ml、税込430円
御嶽山の麓、濁河温泉内の旅館の、土産店で購入。濁りが何種類か置いてある、とっても濃そうなコーナーがあったのだが、この日、4合瓶の濁りにはためらいがあったのでカップ酒を購入。
しっかり冷やして開栓。口当たりのどろ感はハンパないが、思った以上にスッキリとした味わい。旨い。コクがあるのにキレがある・・・とはどこぞのビールのCMみたいだが、そんな表現がピッタリあてはまる。アルコール度は18度と濁り的な度数だが、口当たりの良さのおかげでクイクイ呑んですぐ終了。これなら全然、4合瓶でも良かった。
舩坂酒造店は飛騨高山にある蔵。主力商品は「深山菊」や「飛騨の甚五郎」など。
飛騨の甚五郎・・・聞いたことがある。てことは結構有名な酒なのか・・・と思いきやよくよく考えてみると、聞いたことがあったのは日光東照宮の眠り猫で有名な彫刻師「左甚五郎」という名であった。
マギラワシイ・・・
一念不動 純米大吟醸 山田錦(日本酒・愛知県)
新年一発目。ことしもどうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、一念不動。こいつはもの凄く嬉しい頂き物。
銘柄や酒質が嬉しいのではなく、誰からもらったか、という事が嬉しい理由でもある。
勿体なくて、もらってから結構時間が立ってしまったが、あまり放置しておくワケにもいかず、意を決して開栓。
ラベルには「熟成原酒」と書かれてあるが、スッキリとした甘味の、瑞々しい味わいが、微かなメロン系の含み香とともに口に広がる。直後、苦みと旨味が混ざり合った、若干硬さのある味わいが登場。この硬さが非常に真面目な造りを想像させてくれた。
更に食と合わせると尚のこと、この真面目さが際立ち、食卓を盛り上げる。染み入るように旨さを実感できる一杯。
調べてみると兵庫県産、特Aの山田錦を35%削り、2年間低温熟成させて世に出た酒。低温熟成なのでアジがきめ細やか、あのスッキリ感はこういうことだったのかと納得。
開栓し空気が回った後、さらに旨味が増すという事で、急がず、ゆっくり味わって呑んでいきたいと思う。
しばらく、昨年呑んだ酒が続きます・・・
真澄 純米あらばしり 生原酒(日本酒・長野県)
宮坂酒造「真澄 純米あらばしり 生原酒」720ml
ヨメの母親の在所、諏訪へ法事に行き、土産として義父・義母に買って戴いた一本。
義母の実家には何度か訪れたことがあり、その実家の近くに宮坂酒造があるからなのか、呑めない義母の何故かのイチオシ真澄。さらに、呑めないのに「純米あらばしり」の良さを語れるのはスゴイ。冬期限定で人気の高い一本。もちろん非常にありがたく、非常にウレシイ。
近くなので一度はその蔵を覗いてみたいが、立場上勝手な行動は控えているので、なかなかチャンスは得られない。まぁしかし、今後も八ヶ岳方面は登ることも多々あるだろうし、いつかは訪れる機会もやって来るだろう。
さて、綺麗に冷やして戴きます。
開栓すると、厚みのあるまったりとしたチョコレートを想像する上立ち香。これは好きな香りと一口。生原酒っぽい、柔らかい甘さの中から酸が現れ、転がすほどに全体の輪郭が明確になり、最後は華やかな酸のインパクトで終了。そうなると2口目は、最初から酸のイメージが脳内を支配。逆に最初に感じた甘味が、遠くで全体をまとめ上げているのではないか、という事に気付く。これは旨い。
真澄は何度かいろいろ飲んだことがあるが、「あらばしり」は今まで飲んだ真澄とはちょっと違う印象。調べてみると、一昨年までは吟醸仕込みだったという。こんなに味わい深くフルーティーだとは感動。義父・義母に感謝して、ハイペースで頂いた。