みやさか やわらか純米55(日本酒・長野県)
宮坂醸造「みやさか やわらか純米55」
1.8L、2,376円(税込)
家の近所の酒販店で購入。いろいろな酒を物色しているとこんなところに「みやさか」が。
宮坂醸造と言えば、言わずと知れた「真澄」の醸造蔵。その蔵の名を冠にしたこだわりの酒という代物がこの「みやさか」である。
「真澄」はいろんな所で購入できるが、この銘柄は特約店だけにしか置いていない。しかも、ちゃんと全銘柄が揃っていた。
数種類ある同銘柄の中で「やわらか純米55」は一番お値打ち、しかも店の説明書きでは「日本酒度−5」と書いてあるではないか。ついつい興味に引かれて1本購入。
栓は「真澄」。
この日は食事をすませ、一息ついた後、冷蔵庫から取り出して戴いた。
微妙ではあるがフルーツのような上立ち香。冷や、いわゆる常温に戻していないので、嗅ぎまくってようやく判る感じ。
口に含んでみる。軽い。何とも軽い。まるで水の様・・・と思ったら度数は12度。味わいは「桃の天然水・日本酒版」とでも言おうか。華やかではあるが、あまりにも物足りない。
これは冷やしすぎたと思い、しばらく放置しておき再度呑んでみる。
すると、やはり味の輪郭がちゃんと出てきて風味が増した。
12度なので加水感は否めないのだが、優しく上品な飲み口で、気がつくと好感度が上がった。
真澄も呑みやすいが全く違う呑みやすさ。あてもないままスイスイ呑める。
説明書きを見ると、
“この酒は「毎週・泥酔の酒」ではなく「毎晩・ほろ酔いの酒」をと開発した云々〜”
と書いてある。
「毎晩・泥酔の酒」を呷っている私にとっては上品すぎるのだが、やはり日本酒度-5度という事もあって、日本酒をあまり飲まない人にはかなり旨く感じる酒だと思う。
ちなみに大学生の息子(甲類党)も「これは飲みやすい!」と驚いていた。
さらに開封3日後に呑んでみた。開封時のフレッシュさは薄らいだが、より日本酒らしさのコクが、軽いながらも増した様に感じられた。
初対面の時と打って変わって好印象。恋愛だったら惚れちゃうんだろうけど。