泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

雨の霊仙山。

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4月19日、鈴鹿山脈最北端の「霊仙山」を登る。

 

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7:30頃、榑ヶ畑(くれがばた)登山道入口に着。雨が降り始めたので雨具を着て早速出発。

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登山道を入ってすぐ、榑ヶ畑集落の廃村跡地。廃村となって数十年経っており、当時の面影は苔に覆われた石垣のみ。

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廃村集落の一番奥には「山小屋かなや」。使用料を払えばテントもOK(本日は閉まっていました)。広い鈴鹿山脈だが、山小屋と呼べるところは御在所岳の藤内小屋と日向小屋、後はここだけではないだろうか。

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「かなや」から7分ほど登ると2合目の「汗ふき峠」に出る。以前この峠からピストンで山頂まで登ったことがあるが、今日は落合集落まで一旦下り、その先の今畑登山道から登り直す。

 

30分掛けて下り、落合集落に。

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ここも廃村集落で普段は登山者がいるくらいだが、夏になると元住人が手入れに訪れたりするらしく、建物の外観はある程度維持されているものも見られた。

霊仙山の麓には榑ヶ畑、落合、男鬼(おおり)、この先にある今畑、入谷など、様々な集落が廃村となり現在に至る。

廃墟・廃村マニアでは無いのだが、「廃村」という言葉のうら寂しい響きや、朽ち果てていく建物が見せる時間の無情さに、なんとなく心を引かれてしまう。

 

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しばらく歩くと今畑の登山口が見えてきた。ここから再度入山。

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5分ほど山道を登ると・・・

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今度は「今畑」の集落跡。車など当然入れない場所、何かを運ぶには歩荷でしか無理という辺鄙な場所にも関わらず、かなりの数の廃屋が今も建っていた。電柱が確認できたので電気は来ていたようだ。

よく山を歩いているとこのような廃墟に出会うことは多々あるが、山奥にこれほどまでの規模の集落が残っているのを見たのは初めて。

 

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途中、木々の間から見えた霊仙山。こちらからだとピラミダルなシルエットが美しい。

・・・悠長なことを言っている間に登山道は徐々に険しくなってくる。

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先程見えていたシルエットのてっぺん近くにある「近江展望台」。ここまで、泥道で足が思うように進まない急斜面を這い上がってきた。「展望台」とあるが、本日はホワイトアウトに近い景色。

ここから山頂付近までは40分程。しかし登山道はあるものの視界が効かないので分かりづらい。途中踏み跡が消え、先も見えず迷いそうになったので、尾根伝いで歩いたりしながら慎重に進む。

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岩の間からフクジュソウが。まだ咲いていました。

 

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10:50,「霊仙山最高点」(1,094m)に到着。ここに三角点はなく、歩いて10分程のピーク(1,083m)が山頂とされている。

ところが、視界不良のため間違えてエスケープルートを歩き、山頂付近を下りてしまった。

途中で気づいたのだが戻る気にもなれず、このまま経塚山(北霊仙山)を経て「汗ふき峠」方面へ下山。

どうせ視界もないし、いいんです・・・

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霊仙神社とお虎ヶ池。

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お猿岩。

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12:20、無事下山完了。

雨と泥、視界不良の中でも以外と登山者の多い人気の山「霊仙山」。山中ですれ違った方々と、こんな日にやってくるお互いの物好きさを笑ったりしながら歩く。景色を味わえなかったのは残念だが、緊張感もあり意外と楽しかった。たまにはこんな山行もアリです。

 

というか最近坐骨神経痛を患ってしまい、本日は痛み止めと湿布、さらにコルセットを巻いて登りました。

ドMですかね・・・