泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

残雪の小秀山。

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GW最後の5月6日、御嶽を見に小秀山に出向いた。

  

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岐阜県中津川市加子母にある乙女渓谷キャンプ場がスタート地点。
「中央管理棟」脇の登山道から入る。

 

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渓谷脇には整備された歩きやすい遊歩道。美しい滝や新緑を見ながら50分程歩く。

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遊歩道の終点「夫婦滝」。この渓谷のハイライトのような、見応えたっぷりの大きさ。

 

ここから本格的な登山道。いきなりガレた急登となる。

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急登、滝、そして三点支持必須の岩場など、バラエティに富んだルート。

 

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しばらく歩くと少しずつ残雪が現れる。

雪の上の踏み跡をたどると笹藪にて行き止まり。そのまま戻らずに藪こぎをし、稜線を登りきって何とか登山道に戻る。まずは一安心。

 

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巨石「兜岩」の岩稜を過ぎ、御嶽山も顔を覗かせる辺りから、再び雪道が現れる。

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雪渓のような冬道に数名のパーティが。なかなかいい感じ。

・・・などと思っていたら、この先の森の中でパーティが登山道を見失いウロウロ。

雪の中の踏み跡と目印のリボンがアチコチにあり確かに分かりづらいが、そこは人数が多いだけあって方々手分けして道を探し、何とか脱出。

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夏道に戻りここでも一安心。

ここは「第二高原」という開けた場所。先程のパーティとここで別れ、一人先行する。

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頂上はもうすぐ。

 

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雪にもてあそばれながらも何とか山頂に到着。

 

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御嶽山が近い。

岐阜と長野の県境にある小秀山。
開田高原に近いだけあって、御嶽山が裾野まで一望できる。

御嶽山を眺めたくなると訪れるのだが、ほとんどが初夏の頃。
残雪時に登ったのは初めて。

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噴火の影響なのか、雪があまり残っていない。

今年は7月1日に「五の池小屋」が営業を再開するらしい。
継子岳や、三の池までしか行けないようだが、それでも小坂口の登山道は大変な賑わいになるのだろう・・・


その後下山開始。

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「第三高原」。この辺りまでは良かったのだが・・・

 

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「第二高原」を過ぎた辺り、行きに迷った雪の深い森の辺りで、踏み跡を見失う。

一瞬、方向感覚を失いかける。

とりあえず今来た道を戻ろうと、なんとか記憶を辿りながら進むと、先程の「第二高原」に戻ってしまった。

再度 森の中へ入っていくと、今度は前方に3名の親子パーティが迷いながらも藪の中へ無理矢理突っ込んでいく。

心配半分、背丈ほどある酷い笹藪の中を追ってみると、またしても「第二高原」に戻ってしまう。

山頂に向かったパーティーとはここで分かれ、またしてもひとり森の中へ。

今度は地図とコンパスを出し、進む方向を一点に絞り慎重に進み、ようやくルート上に復帰。時間にして30分以上。あやうく遭難するところだった・・・

 

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道迷いでかなりの時間を費やしたが、この後は危険な箇所もなく、「三の谷分岐」から三の谷を下り、

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九十九折りの長い登山道を下り「森林管理事務所小屋」へ。

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林道を歩き、「中央管理棟」へ戻る。これにて本日もなんとか終了。

登山中、2組の方と立ち話をしたのだが、どちらもやはり道に迷ってしまったと言う。うち1組は危険を感じ、やはりコンパスで脱出して登頂を諦めたと話してくれた。

この時期、夏道や冬道が入り乱れ、なかなか容易ではなかった小秀山。改めて地図読み、コンパスの大切さ・素晴らしさがよく分かった山行だった。

 

 

 

ていうかGPSロガー、あるなら使えよ、という話でもある。