荒島岳を登る。
勝原(かどはら)スキー場跡地が駐車場。8:20スタート。
リフト跡地までは炎天下の急登を歩き、樹林帯へと入る。
新緑と急登の隙間から顔を出す白山連峰。
息が上がる急登が続くもその美しい山容を眺めると清々しい気持ちになり、思わず疲れを忘れさせてくれる。
樹林帯を抜けた辺りから、この時期見られる親しみある花たちが咲き誇っていた。
天気ヨシ、花ヨシ、ヨシ。しんどいながらも幸福感が押し寄せる。
そんなことを思うも・・・
山頂は登山者でいっぱい。先程の幸福感が雑踏に薄らいでいく。
自分もその一人なので文句の言いようもないが、百名山を登るということは、まぁそうゆうことなのだ。
しかし、仲間とガヤガヤ騒いでいるくらいならまだいいが、音楽を鳴らすヤツにはさすがに腹が立つ。
何を求めて山に来ているのだろう。
そんなことを考えながら、目の前の白山に目をやる・・・
ただただ、白山は美しい。
様々な喧騒を寛容な佇まいで受け止めているような、女性的な優しさで心に迫ってくる。
山頂からは「能郷白山」も見える。
深田久弥は百名山を選定する際、この荒島岳か能郷白山か悩んだそうだ。
能郷白山は数年前の同じ季節に登ったことがあり、雪渓とカタクリの群落がとても印象的だった。
山頂で1時間程過ごし、絶景に後ろ髪を引かれながらも下山開始。
13:20、長い下りの末ようやく駐車場に到着。
申し分のない、いい山だった。
この後は恒例のごとく地酒を買い、満足して帰宅の途に。
「呑んでばっかいるんじゃねーぞ!!」
・・・・by 九頭竜の恐竜親子