泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

花垣 槽搾り 純米無濾過生原酒 番外編(日本酒・福井県)

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南部酒造場「花垣 槽搾り 純米無濾過生原酒 番外編」
720ml、1,300円(税込1,404円)

 

「番外編」。限定酒を番外編と名付けるところが渋いっすなぁ。

しっかりとスペックを前面に記載、まさに自身の表れ。

そしてスペックの後ろに謎の「N」・・・
南部のNか、それとも飲兵衛のNか。

この時期安いサゴシ(鰆)をメインに、キンキンに冷やしていただきます。

 

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ちょっと皮を焦がしてしまった・・・ 

上立ち香はフルーティなメロンを思わせる。しっかり冷えているだけに、ガッツリ香らずちょうどいい。最近あまり香らないものを好んで選んでいただけに、これはこれでちょっと嬉しい。

ラベルを眺めながら一口含む。これまた何ともフルーティで濃いめの酸がブワっと表れ、時間をずらさず辛味・苦味も訪れる。唇は辛さでジンジン無濾過生原酒。が、ゴクリと喉に押し込むと意外や意外、ススっとキレて後味さっぱり。やもすれば濃く感じる味わいだが、上質でスッキリとキレのいい辛口の味わいが酸を上手くあしらい、この時期に合わせた仕上げになっている感じだ。幽庵焼きでしっかりと味付けしたサゴシにもなかなか合う。

この味わい、やはり「槽搾り」だから出せたのだろうか。精米歩合70%、あまり削らずにフルーティかつスッキリと仕上げるには、時間のかかる槽搾りでじっくりと絞り出さなければ作れなかったのだろう、とラベルを見ながら勝手に想像を膨らます。

そんな手間暇掛けた酒を「限定酒」なんて手軽なネーミングで表すよりも、やはり「番外編」がピッタリなのだろう。いやぁ、旨かった。

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