酒と山の映画を観に・・・
金曜土曜と続けて映画館へ。
まず金曜日はこれ。
「エベレスト3D」
1996年、エベレストで実際に起こった大量遭難事故を取り扱った映画。IMAXシアターで上映という事なのだが・・・山好きのワタクシが言うのも何だが、この手の映画は山好き以外には面白くないのでは・・・そんな映画がIMAX、3Dで上映なんて、果たして採算が合うんだろうか。こりゃ、早めに打ちきりになるぞ・・・などと思い、急いで見に行った次第。レイトショーだったので観客が少ないことは想像できたのだがそれでも金曜日、明日は休みなのに、やはり映画館は「ガラ」ってな感じで、逆に快適に観ることが出来た。
事故についてはWikiで詳しい内容が載っているので割愛するが、この遭難事故の主となったロブ・ホール率いる「アドベンチャー・コンサルタンツ隊」には日本人登山家の難波康子さんも含まれていた。今回その役を演じる女優、森尚子の演技力がなんとも素晴らしい。その自然な演技は、ドキュメンタリーフィルムに出てくる本当の登山家かと思えてしまうほど。これも後で調べたらイギリスを拠点として活躍する女優ということで、どおりで、錚々たる顔ぶれのキャストの中においても引けを取らない出で立ちなワケである。
結果、よい映画だった。(山好きなのでネ)
来年春、日本でもエベレストを扱った映画が上映されるのだが、予告編を見る限り、あまり期待できなさそうな予感が・・・
土曜日はこれを。
「一献の系譜」
現在の吟醸酒の礎を築いた能登杜氏四天王を軸に、その芸術とも言われる日本酒造りに光を当てた、日本酒好きにはたまらないドキュメンタリー映画。命をかけて醸す杜氏たちと家族のような蔵人たちの仕事を観つつ、改めて日本酒造りの過酷さと素晴らしさを、そして「和醸良酒」の言葉の深さを感じ取ることが出来た満足の一本。途中の安っぽすぎるアニメーションさえなければ、本当に良かったのに・・・
それにしても、小劇場ながら前日観たエベレストより客入り多し。呑兵衛ばっかり集まっているのだろう。どうせなら呑みながら観たかったなぁ、なんて。
この映画、名古屋では・・・今週の木曜日までとは、紹介にもなりませんで・・・
上映劇場は公式サイトで紹介されているのでそちらを参照してください。