泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

壱 生酛 純米生酒(日本酒・兵庫県)

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神戸酒心館「壱 生酛 純米生酒」
720ml、1,300円(税込1,404円)


地獄のようなスケジュールが続き、会社で朝から深夜までたった一人モニターの前に座り続けて毎日毎日午前様帰宅、休みの日も法事やら会合、休日出勤や何やらで忙しく、PCを立ち上げる気すら失せて1ヶ月近く・・・ああ、誰かにグチりたい!!

 

何て事を書いても同情してくれる輩もいないのでこれ以上のグチはやめておいて・・・


壱、です。


壱を醸す神戸酒心館の主力銘柄は、ノーベル賞授賞式の晩餐会で有名になった「福寿」なのだが、壱は、その福寿と流通経路を変え、しっかりと商品管理が出来る「酒心館の会」会員店のみの提供という銘柄なのだそうだ。

ということを肝に銘じて、いただきます。


生酛なのでしっかりとした上立ち香と思いきや、ずいぶんと清々しい、草原を思わせるような香り。

味わいはもっぱら旨味重視、ほんのり優しい酸を感じさせながらも、オーソドックスなバランス感が何とも心地よい。喉越しはマイルドなのでアル分18度をあまり感じさせないが、余韻は長めで、後半苦味も乗ってくる。

呑んだのは実は3月〜4月頃、開栓時には薄味の筍の煮物を肴に傾けたのだが、これが非常に良くあった。薄味が、酒の旨味をさらに引き立ててくれたのだった。

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さて数日置いて含んでみると、生酒らしく酸味が増長されて、あきらかに旨味が増していた。個人的には断然好きな味わい。懐深い酒と実感、いやぁ旨かった。

春の生酒は、王道的にうまいのだ。

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春、いつの間にか終わっていましたね・・・