超特撰 鳳麟 純米大吟醸(日本酒・京都府)
月桂冠「超特撰 鳳麟 純米大吟醸」
300ml、628円(税込678円)
24時間営業のスーパーにて深夜に購入。
最近では、スーパーの酒コーナーでもちょろちょろと地酒のスペースが増えているような気がする。近所の中型スーパーも、先日リニューアルを終えた後に立ち寄ってみると日本酒の棚が広がっており、今まで無かったような酒も置いてある。
ほほ〜っと思いながらも、なかなか手が出しづらい。長い間、棚に放置されている四合瓶1,500円だったら、同じ値段でしっかりと商品管理している所で買いたい、なんて思ってしまいがちなのだ。
だが、棚のラインナップなんかをジーッと眺めていると、これはこれでアリだよなぁと思い、スーパーのただの酒コーナーに10分も20分も佇んでしまっている。(防犯カメラに映る姿は、まるで不審者だろうか・・・)
ダラダラ前置きはさておいて、
この日も仕事を終えた帰り、深夜12時のスーパーでウロウロ。手にした1本はなぜか月桂冠。地酒云々と言っといて大手メーカーかい、という感じだが、瓶のデザインが「大手メーカーなめんなよ」的なものを醸し出していたのと、程よい大きさに惹かれたのであった。
以前何かの広告でこの酒の記事かレビューを見たが、評判も良かったような記憶もある。大手メーカーの純米大吟醸で300ml・700円は高い気がするも、深夜のちょっとした贅沢って事でついつい購入、1時近くから酒盛タイム。
グラスからは結構しっかりとしたセメダイン香。あまりにもしっかり香るのは、深夜に研ぎ澄まされた敏感な鼻のせいなのか・・・もっとも、獺祭なんぞも「セメダイン臭」と感じる人もいるので体調的なものかもしれない。
などと考えながらグッと一口。すると香り同様、第一印象はセメダインの味わいが。じわっと舌を刺激しジンジンシビレを利かせてくる。夜中に、利くなぁ・・・なんて思っていると、サラサラと収束していった。
もう一度、今度は口にため込まずサラッと呑んでみる。先程のセメダインの味わいはあまり感じず、柔らかい酸がそこにあった。辛みしっかり、最初は淡麗よりに感じた舌が、徐々に濃さを感じるように変化した。真夜中に呑む純米大吟醸、ちょうどいい感じではないのか。結局300mlなんぞあっという間、美味しくいただき満足して眠りについた。
後日、月桂冠のサイトを見てみると、これの一升瓶&四合瓶は5年連続モンドセレクション受賞酒ということが誇らしげに記載されている。
モンドセレクションは以前テレビか何かで「金で買える」的なものを観て以来、信用できないものの一つとなってしまった。(ありがたがっているのは日本ぐらい、という事も)
そういったものに頼らない、旨い酒をこれからもどんどん造っていただきたいなぁと、そのサイトを眺めながら思ってしまった。