泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

洌 純米無濾過生原酒(日本酒・山形県)

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小嶋総本店「洌(れつ)純米無濾過生原酒」26BY

720ml、1,188円(税込)

 

なぜか娘が酒を持つ。
(我が家の看板娘・・・ではアリマセン)

 

「東光」が主力銘柄の小嶋総本店。

創業は慶長二年、400年以上の歴史がある老舗中の老舗。

江戸時代の「禁酒令」が出された中においても酒造りを許されていた数少ない造り酒屋のひとつ、という事らしい。

 

期待が高まります。

 

が、その前に。
まずはグビグビとアルコールを流し込みたく、、、

 

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焼酎の辛口ジンジャーエール割!(笑

 

35度の焼酎は、昨年梅酒造りであまったもの。

こりゃヤバイ、辛ウマ。

 

落ち着いたところで・・・では一杯。

 

グラスを近づける。桃缶に似たまろやかな上立ち香がほんのり漂う。

さっそくいただくと、いかにも生原酒らしいフレッシュな米の甘みが口の中に広がる。若干ワイルドな甘みはそのまま渋みに変わり、爽やかに胃の中に収まる。

旨い。スタンダードな旨さ。

日本酒度は+4。なのに甘みの勝利。

端麗な酒だったら辛口・・いわゆるドライ感が判るのだが、しぼりたての濃厚な旨味があると、ドライ感が判りづらい。

今日の食卓にあるおでんにはよく合う。味噌風味のどて煮にはちょっと重い。

 

では燗ならどうか。

一気に味わいがキリッとしてドライな風味に変わり、堂々とした食中酒となった。これならどて煮にもあう。

無濾過生原酒を燗につけると味が崩れるものもあるというが、これならいい。むしろ燗が旨い。若干甘みが散漫になる感じがしたが全然問題なし。モウマンタイ。

燗の後にもう一度冷やで呑んだら燗の時の、辛口の味わいにしばらく引きずられた。

素人の舌なんて、こんなもの。

 

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ところで「洌」とはどんな意味か。

 

ラベルには「洌(れつ)・清くつめたきこと」

さらさらと流れる清流のように清い酒のことと言う意味らしい。

生原酒なのでさらさら・・・とまではいかないが、納得の味わい、納得の銘柄。

価格もお手頃で、納得の一本。

 

開封前、「洌」のラベルを娘は一瞬「しゅるり」と読んだ。

しゅるり? しるり・・・シるリ・・・ナルホド(