泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

皇国晴 特上 生一本〈カップ〉(日本酒・富山県)

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皇国晴(みくにはれ)酒造「皇国晴 特上 生一本」
180ml、206円(税込)
 

カップ酒です。

皇国晴酒造は、蔵内に「日本名水百選」に選定されている黒部川湧水が自噴しており、全行程においてこの湧水が使用されている特徴的な蔵ということらしく、また30年ほど前は「豪華生一本」という銘柄のCMも流していたという事で、富山では有名な蔵らしい。

水仙をあしらったカップ、なんともレトロな佇まい。

カップ酒には、このような昭和臭プンプンの「フラワーカップ」がまだまだ現役で沢山あり、ファンも大勢いるのであろう。

子供の頃の昭和40年代、たしかこんなグラスが我が家にもあった。当時はグラスだけでなく麦茶ポット、魔法瓶、炊飯ジャー、トースターなど、キッチン周りは花柄やちょっとサイケっぽいポップなパターン柄の製品で囲まれていたような生活だった。

 

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なんて思いながらキャップを開栓。ほんのりと照りがあり、熟成感がある。遠くで微かな燻したようなアルコールの香り。嫌な香りではない。

ひと口啜ると、熟成されたような焦がしキャラメルのような甘さがある。妙な甘味では無く、良質な甘味。飲み終えた後に、日本酒独特の苦みが若干尾を引く。酸味はほぼ感じられない。

熟酒か、と言えばそんな味かも知れないが、その割にはやたらと軽い。

このキレの決め手が「名水」のおかげなのか、はたまた醸造アルコールのおかげなのかは分からないが、「軽い」というか「薄い」と表現した方がいいかも。

そのせいか、アルコール分15度なのにただただ飲みやすい。

カップ酒というと適当なつまみでチビチビ飲む楽しさがあるのだが、飲みやすさのせいなのか、速いペースで無くなってしまった。

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もっとコクがあると個人的には嬉しいのだが、それでもこれはこれで満足の1本。

美味しくいただきました。