大川入山で雉を撃つ・・・&茶臼山へ。
初めてのキジ撃ち体験・・・。
ストレスなのか、最近胃腸の調子がすこぶる悪い。そんな中でも山には行きたい。そんな思いで何とか気持ちを奮い立たせて向かったのは、数週間前に登った「蛇峠山」の隣にある「大川入山」。
8月2日の日曜、車を走らせ登山口正面スペースに駐車。モタモタと準備し登山口を出発したのはちょうど9時。
林道の名残がある登山道をゆっくりと登る。
5分後、忘れ物に気づいて車に戻る。普段はこんな事はないのだが・・・。
一旦戻って再び山へ。が、30分程登ったあたりでカラダに異変が。水分補給で一息ついた瞬間、下腹部にBIG WAVEが押し寄せてきた。
ムムムムム、ヤバイ、マジでヤバイ。括約筋に力が入る。収まるのか、収まったら行けるのか・・・いや、仮に収まっても同じ波がいつ来るのか分からない。登頂・下山でまだ4時間以上歩く事になる。今下山すれば30分程で車に着く。しかし、せっかく2時間掛けてここまで来たし、いやいや、昔一度登っているから今日じゃなくてもいいし・・・
・・・などと考えていたが、あっけなくピークが襲いかかり、敢えなく下山開始。
しかし、走って下りようにも崩壊寸前、既にぎこちなく、ゆっくりと進まなければ下れない状況となってしまった。さらに、我慢して登頂することより「もうすぐ解放」を選んだためか、先程よりも波が勢いよく襲ってくる。
例えば帰宅途中に催した時、自宅が見えるまではトイレを我慢できても、見えた瞬間急にスイッチが入り、我慢できずに走り出す・・・そんな状態といえば分かるだろうか。
きっと間に合わない、ふとそんなことを考えると同時に、素晴らしい解決策が頭を支配した。
そうだ、キジを撃ちに行こう。
キジは登山道から外れた藪の中にいる。幸い先程登ってくる途中にキジのいそうな場所があった。きっとあそこにいるだろう。急がなければ。
その場所にはたぶん5分ほどで着いたが、記憶ではもの凄く遠い感覚だった。絶対人など入り込まない場所。散弾銃が当たらぬよう、残された力を振り絞り周りを整地する。
多くの登山家たちは過酷な状況の中で生き延びるための選択を強いられてきた。もちろんこんな事など日常茶飯事だろう。そんな猛者たちに、自分も一歩近づく事ができたのか。
元いた場所を何もなかったかのように整え、登山道に戻る。しかし初めて事を終えた自分自身の心身的ダメージは大きく、フラフラと登山口へと戻ったのであった。
恥ずかしながら、まだ人間やってます・・・・・・
・・・さて、
下山後すっかり調子が戻り、何事も無かったかのような状態となる。
そのまま帰るのもアレなんで、もうひとつ登ってみる。選んだのは奥三河の「茶臼山」。
標高1,415m、愛知県最高峰ではあるが登頂までの時間は短く、駐車場から30分程度で登れるお手軽な山である。
駐車場前から・・・
「自由の広場」という丘を越え、
あっという間に山頂到着。これならアレも大丈夫。
山頂展望台から爽快な景色を眺めると、先程行った行為が頭の中から霞んでいく。
来てよかった・・・
下山後は茶臼山高原の総合案内所まで行き、大勢の観光客に揉まれながら、大川入山での野性的な振る舞いを行う猛者から、都会的な穏やかなオッサンへとシフトしていくのであった。