榮川 純米にごり(日本酒・福島県)
榮川酒造「榮川 純米にごり」
180ml、税込353円
以前、カップ地酒を大量に取り扱っていた大手巨大スーパーのリカーコーナーの事に触れたが、マニアックすぎて客層に合わなかったのか、ここ数ヶ月でどんどんコーナーを縮小し、カップ地酒が絶滅一歩手前まで来ていしまった。かわりに、今まで影を潜めていた大手メーカーのカップ酒やらパック酒やらに占領されているのにはもうガッカリ。だってこんな酒、他所でも買えるじゃないか!ここだからちょくちょく通ったのに!バイヤーのプライドってものがないのか!これじゃ日本酒、ますます売れないよ!!
・・・と、心の中で叫んでみるが虚しいだけ。そうだよね、売れなきゃ上から突かれるもんね。またいつか、挽回してくださいよバイヤーさん。待ってますよ。
なんて・・・それほど強くは思っておりませんが、このカップ酒はそんなカップ地酒を取り扱っていた全盛期を過ぎた当たりに購入したもの。売れ残りっぽくプライスオフになっていたので、250円くらいだったと思うが忘れてしまった。
ラベルが破れているのはプライスオフのシールを剥がしたからです・・・
食事も終わって風呂も入ってさっぱりした後、ガッツリ冷やしたにごり酒は、所謂ひとつのデザート酒。アルミの蓋を開けると同時にそのままゴクリ。
ん、んまい!
にごりらしい香りとともに、にごりらしからぬ、キレイな甘さが僅かな酸味を伴い口の中に広がる。滓が少ないのも手伝ってか、さらりと舌の上を滑り落ちる。べたべたしない甘さ、後に残るくどさもない。この時期にピッタリのにごり酒。うんめ〜なぁ、これ。こんなの安売りで売っててよかったのか?
缶に細かいスペックは記載されていないが、水は日本名水百選のひとつ、磐梯西山麓湧水群の伏流水を、またサイトで検索してみると米は山田錦と雪化粧を使用しているのが分かった。にごり酒は瓶としては販売しておらず、このカップ酒のみの販売。
今はネットで注文すれば簡単に手に入るが、それはある程度知っている酒だったりする訳で、店頭で出会わなければ絶対呑む機会のなかった酒だっていくつもある。こだわっている訳ではないが、そういう買い方をしている。もちろんこのにごり酒もそう。旨かったが、もう売場では扱っていない。残念。もう数本買っておけばよかったなぁ。