泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

義侠 純米生原酒 滓がらみ 南砺五百万石(日本酒・愛知県)

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山忠本家酒造「義侠 純米生原酒 滓がらみ 南砺五百万石」
720ml、1,296円(税込1,400円)

 

帰宅中、よく行く酒屋の近くまで行き、酒を買おうか素通りしようか迷っていると、店の入り口に「義侠 滓がらみ入荷しました」の短冊が。

その一文に吸い込まれるようにフラフラと、気がつくといつの間にか冷蔵ショーケースの前に立っていた。店員もやはりその義侠を奨めてくる。この時期しかない滓がらみ、ファンも多く店頭に並ぶも即完売、今並んでいるのは再出荷のものだとか。そんな酒を目撃してしまったらもう買わない理由など何もない。(といっても、高くはないのだが)

 

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この日は肴らしい肴は無かったのだが(嫁ゴメン)、なんとなく待ちきれずに開封。香りはほのかで主張なし。

味わいに至っては、さすが義侠ならではのしっかりとコクのある甘さが広がる・・・

が、直後に酸がしっかりと絡んで全体のバランスを立て直す。複雑さはなく至ってシンプルに寄り戻し、滓がらみならではのフレッシュさを全体に感じながらスパッとキレていく。今まで呑んだ義侠には感じなかった味わい。違う、と感じたのは、フレッシュさもさることながら、やはり「五百万石」100%で醸していることが一番の違いではなかろうか。

これは旨いと思わず唸る。

 

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ラベルには「富山県なんと農業組合産米100%」とあり、さらに『この農協の意欲的な農業に取り組む姿勢に共感し、応援したくこの酒を造りました。』と記されている。

農業関係者でもないのでよく分からないが、様々な品種の米や農作物を、南砺農協のしっかりとした指導の下に取り組んでいる事が、素人なりにサイトなどから伺える事が出来た。特に特別栽培米には力を入れているよう。

いつか「兵庫県産特A地区山田錦」みたく、あちこちのラベルに「南砺農協米・・・」の文字が躍る日が来るかのもしれない。

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