泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

湖風 純米大吟醸(日本酒・滋賀県)

f:id:kazzyan:20151130190849j:plain

喜多酒造「湖風(こふう)純米大吟醸
720ml

 

同僚の方からの頂き物です。

この酒は、滋賀県立大学とのコラボ商品で、大学が管理する田圃栽培された「日本晴」を喜多酒造さんが買い受け、学生らが酒造りを体験しながら作り上げていくプロジェクトの末に完成したもの。

息子さんがその大学のプロジェクトの一員だったようで、そんなこともあり、我が手元にやってきました。

f:id:kazzyan:20151130190912j:plain

学生が造っているという印象からか、若くピチピチとしたイメージを思い浮かべながら開栓。予想通り瑞々しい香りが立ち上がるが、吟醸香はそれほどでもなく、好ましい感じ。

一口含むと、まったりとした甘さがフワッと広がり、徐々に喉の奥へと浸透していく。甘さは米の旨味、というよりも蜜菓子のように優しい甘さ。度数17としては柔らか過ぎるくらいの味わい。広がった甘さは収束せずに主張し続け、その分余韻も長い。なかなか、面白い味わい。

杯を進めるうちに徐々に辛みが見え隠れしてくる。これは化けそう、と思い2日置いて再び晩酌。

以前にも増してピリッとしまり、キレが出てきた。いやぁ、旨い。多分これが本来の持ち味なのだろう。地元でしか手に入らない珍しい酒を堪能させて頂いた。

f:id:kazzyan:20151130191024j:plain

この湖風、大学にとって初めてのプロジェクトだったようだが、今後も継続していくらしい。

スペックには「協会9号と14号のブレンド」とあるが、今後の展望として「県大オリジナル酵母づくり」という、志高い目標を掲げている。何とも貴重な体験が出来て本当に羨ましい限り。