雨生山・金山・吉祥山・・・東三河の里山に遊ぶ。
諸般の事情により遠出がなかなか出来ず、今回も引き続き三河の里山に出没。
名古屋から国道1号線で向かったのは、前回登った本宮山に近い雨生山(うぶさん・313m)、金山(かなやま・423m)、吉祥山(きちじょうさん・382m)の3座。
雨生山と金山は稜線伝いに歩く。金山まではアップダウンも少ないので、ほぼハイキング気分で行けるらしい。
まずは雨生山を登る。低山ながらも道中の見晴らしが良かった。
山頂近くのピークからは広々とした三河の里の景観が広がり、しばらく開放感に浸る。
左端の綺麗な円錐形をした小さな独立峰は吉祥山。中央奥は先日登った本宮山。
同じ場所から見た雨生山山頂付近。
スマートな佇まいながら、見た目ほどでもなく登頂できる。
あっという間に山頂。展望は・・・よくない。
ここに来る途中、大きなイノシシ2頭を目撃。向こうが先に気付いて逃げていったので良かったが、それでも固まってしまった。
もしも突進してきたら・・・ああしよう、こうしようと、自分が「武井壮」になったかの如く、しばらくは歩きながらシミュレーションをしてみる。
まあ実際に猪突猛進されたら、そんな考えもカラダごとぶっ飛ばされるんだろう。
雨生山から金山に向かう途中にあったケルン広場。ルートはひとつしかない3〜400mの低山なのにこんなケルンがあるとは、何ともジョークっぽい。
しかもここからの眺めも低山とは思えぬいっぱしの風情がある。目の前の山は先程の雨生山。あの山頂からたった15分程度歩いた場所なのに、随分と遠へ来たような眺めだ。
ケルン広場から30分ほどで金山に到着。
三角点以外見るものも何も無い、鬱蒼とした場所。
すぐ近くには中部電力の反射板があるのみ。
ササッと下山し、先程見えていた吉祥山へ車で向かう。
15分程車を走らせ登山口に到着。
先程登った雨生山、金山では3人組の1パーティにしか出会わなかったが、十数台ほど駐められる吉祥山の登山口駐車場は満車に近い状態。
市民のいこいの里山として人気が覗える。
登山口には「Aコース」とあり、ここから登る。
吉祥山は円錐形の山容にて、A、B、Cと様々なコースから入山でき、途中途中、様々な散策路が張り巡らされていた山だった。
登山開始から30分、あっけなく山頂に到着。そんな山頂にも、結構な人数のハイカーが寛いでいた。
空いたベンチに腰掛け昼食を頂く。
ベンチからは先程までいた雨生山・金山が見える。山塊の左端が金山、右端が雨生山。
天気が良ければ南アルプスまで見えるのだが、この日の天候は下り坂。
降らないだけまだマシと近隣の山々の景色に満足し、Cコースにて山を下る。
下り途中に小さな祠があり、吉祥山の名前の由来となった「吉祥天(吉祥天女)」が祀られてあった。
この辺りは、平安時代に弘法大師が開山したといわれる「今水寺」という大寺院跡が遺っており、当時この山頂に奥ノ院として祀ったのが吉祥天だった、という事らしい。
吉祥天は美や幸福をもたらす神様。しこたま欲をかいた願い事をして下山をした。
爽やかさのかけらもないオッサンハイクなので、別に良いのだが・・・
朝9時45分から雨生山を登りはじめ、吉祥山を降りたのが13時55分。移動時間を含め4時間チョイの里山巡りだったが、まずまずの一日を終えた。
しかし・・・さすがにそろそろ雪山が恋しいと思う、今日この頃なのである。