泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

五橋 純米 ひやおろし(日本酒・山口県)

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酒井酒造「五橋 純米 ひやおろし

1.8L、2,500円(税込2,700円)

五橋といえば書籍等でよく取り上げられているのは「five(ファイブ)」シリーズだったりして、一度呑んでみたいのだが、何となくラベルの好き嫌いで手が出せず(・・・好みの問題ですが)ちょっと敬遠していたりする酒。(「奥」なんかもちょっと苦手・・)

が、看板商品の五橋は別。ラベルには錦帯橋をあしらった曲線が描いてある以外は取り立てて普通のラベル。フツーがいいんです、フツーが。

そんな五橋のひやおろし、酒販店の冷蔵ボックスの中、fiveの横にトンと並んでいる。やはりここは、今しか呑めないひやおろしでしょう、ということで迷わず手に取りそのままレジへ。そして翌日開栓。

グラスから漂うのは仄かな梨の香り。この辺がもうすっかり秋なんだなぁ、なんて思いながらひと口含む。

むむむ、なんと瑞々しいことか。香りそのままの、梨のようなサッパリとした味わいが舞い込んできた。頬全体に広がる秋。さらりとした喉越し、苦味も爽やか。Alc.15度もちょうどよろしく、気分良く酔える旨い酒。温度が若干上がると旨味も安定し、一升瓶があれよあれよと減っていく。

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さらりとした味わいは、米の旨味よりも水の良さを強く感じた。後で調べてみると、米へのこだわりもさることながら、仕込み水に対しても、山口県の清流「錦川」の伏流水を製造場内の深さ10m、30m、40mのそれぞれ三本の井戸より汲み上げているというこだわりを持つ。この伏流水、硬度はなんと1.5。軟水と言われている広島辺りの硬度が3〜6度だから、まさに超軟水。どうりで優しく、柔らかな味わいを醸し出すわけだ。

こんな事を知ったら、・・・fiveを買わない理由が無くなったではないか。