泥酔デザイナーの酒と山の日々

家呑みデフォ、酒と山の記録を坦々と。最近は放置気味です・・・

百十郎 山廃純米(日本酒・岐阜県)

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林本店「百十郎 山廃純米」
720ml、1,398円(税込1,509円)


夜遅くまでやっている、チョイ高級スーパー。

フツーの棚に、赤面とともに発見。

他店では冷蔵棚に置いてあったりもするが、まあ生ではないという事でスーパー側が判断したんだろう。

百十郎は前に「純米吟醸 無濾過生原酒 白炎」を頂き、感動した銘柄。

期待値高し、いざ開栓。

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白炎の時の瑞々しい上立ち香に似ているのかと思いきや、果物で言えばアケビを連想させるような、どこか落ち着いた佇まい。何やら老ね香に似た感じでもあるが・・・

一口含む。カラメルや黒糖に似た深みのある甘さが広がり始め、ピリっとした辛さでしめる。先程嗅いだ香りによく出会うような味わい。

もしかして、購入店での保管の問題なのかと思ってみたり・・・それでも、その深い甘味の中からほんのりと酸の旨味を感じ、これは、と思いぬる燗をつけてみる。

これがドンピシャ、しびれる刺激と引き締まった酸がガツンと表に現れ正統な山廃を主張、酸を主軸に甘味はさらに深さを増す。

さらに50度を越えた熱燗で味わう。ぬる燗に比べ辛味は影を潜め、何故かまろやかさUP。

冷やの印象をがらりと変えてしまう味わい。残りはすべて燗でいただいた。

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以前呑んだ白炎と今回の山廃との印象がまったくかけ離れていたため、本当に同じ百十郎なのかと感じてしまい、後で山廃純米を呑んだ様々な方のレビューをついつい拝見してしまった次第。

やっぱり自分が呑んだ印象とは違うなぁ・・・

 

なんて思ったりしても・・・この味わいもなかなかどうして、嫌いじゃあアリマセン。